でーと2

「あついな・・・今日・・・・」
手汗すごいな・・・俺らなんて言えず
らぶらぶと手を繋ぎながら
甘味屋まで二人してぽてぽて歩く。

俺を見た通りがかりの女子高生が
楽しそうに
「ねぇあの女の人背丈ちょっと大きいね~
ハーフのひとかにゃー」
「でもモデルさんみたい!かっこいい!」
ベビーフェイスなだけにちょっと誤魔化せてる感に
ほっとする。

隣のとーしろーくんをみると少し得意げのような
焼餅を食ったような複雑な顔。

「どしたの?」

俺はサービス技もあえて使って
上目使いでとーしろーくんを覗き込む。

「・・・女にもかわいいって言われるほどなんだから
正直どこかにいかれないか不安になった。

・・・抱きしめんぞ。」

言うが早いがとーしろー君が抱きしめてきた。
ちょ!はええ/////

「だ、だいじょうぶ////
俺がぎゅってしてやるから・・・・
ほら・・・お互いくっついてるから
離れようがないだろ?」

慌てながらサラリとこう応えた。
前から急にとおしろーが抱きしめたから
俺の表情に気がついてはないだろうが

テレながらも動揺しながらも心地いい感覚に
襲われていた。

・・・つか甘味屋の前で何してるんだろ。俺らは。

甘味屋のオヤジがお茶を落としながらぽかーんで見てた。

・・・・オヤジすまん。
今こいつしかみえねぇわ。

「オヤジさんすまねぇな。
これより甘いもの出してくれないか?」

とーしろが呟いた。
想いが重なった。

「あ!へい!わわわわかりまやしたぁぁ!!」

甘味屋のオヤジは慌てて厨房へ逃げ込んだ。
俺はテレというより爆笑してとおしろーに言った。

「出せるかァァァァ!!!!」

クスっと笑うとーしろーは軽くキャラ崩壊。

「後でお前にだしてもらう」

半分怒っていった。つか照れてるのかァァ!!!俺は!

「バカーーーー/////////・・・・・ん・・・・」

ちゅーで叫ぶ口を閉じられた←

「ツンツンするから逆に食いたくなる↑↑」

甘味屋のオヤジがこそこそデラックスパフェを
俺の右手の届く距離のベンチに置いた

このままの雰囲気でイッタら流される!
糖分を見方にすることにした!!

「十四朗っ!あーーーんww」

パフェをスプーンですくって
とおしろーはごく自然に口をあけた。

「うへああああああ!!!
あめぇぇぇ!!!!
無理無理!!!苦手なんだって!!」

「公共の場でちゅーしちゃ・・・・
や・ら☆
ぎんちゃんはずかちーーー=w=」

可愛く撃退成功っ☆
でもおしかったなぁ~~~
とおしろー

「恥ずかしいから苦手だけど~
本当は内緒でいちゃいちゃがいいなぁ~~」

うまくおねだり誘導してみる←
こんなもんそんな派手にやるもんじゃねぇやい!

「そっか。
お前がかわいいからそれでいい。」

・・・・・ぎゅっ!
横からやっぱり抱きしめてきた。

・・・・全然わかってないくせにっw
もーかわいいなァwwwとーしろーww

そして甘味屋のオヤジが気の毒だったw

呟く声。

「ガチホモバカップルが。」

きこえないwぜーんぜんきこえないwwww
そんな甘味屋のバイトだけはしたくねぇなw

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