やめられはしない。好きなもの。

(ミツバマヨサラダ的なものを
かいてみた。
マヨってる土方くんもいいなと思った。)


俺が道場時代、ミツバと
休憩時間に丁度いい頃合だったので
食事していたとき言われた言葉が
これだった。

「好きなものを貫くあなたの
ひたむきな姿は素敵です。

私が居なくなっても
好きなものは好きと
言い続ける元気なあなたで
居て下さい。」

ミツバが急に頬を赤らめて言った。
俺もまんざらじゃなく
長かった髪を少し揺らして
照れて顔をほんの少し背けて
ひじかたスペシャルを
かけこんで誤魔化しながら応えた。

「居なくなるだなんてバカなこと
いうんじゃねぇ。
ひじかたスペシャルは絶対
嫌いにはなれないけどな。
お前も今みたいに
ずっと凛として生きろよ。」

今思えばアイツは傍に居なくなることを
もう頭のどこかで自分でわかっていたのかも
知れない。


あれからミツバと俺の住む世界が
きっちりと変わった後も
俺は相変わらずバカみたいにアレを頼む。

「おい、おやじ
ひじかたスペシャル一丁。」

誰かが言った、不殺生。
違う。今はもう会えないキミが良いと言ってくれた
思い出の一品。

だから・・・やめられないんだ。
違う世界にいるキミが好きなのに
結局好きだったとは言えなくて。
想いを託してまたがむしゃらに食べてしまう。

食べる必要はないことはわかっている。
エネルギー摂取なら普通に定食頼めばいい。
それができない。

それがアイツを見つける前までのこと。

いつか似たようなものを一緒に食べてくれる
仲間が見つかるとは俺にも思っていなかったが。

「イヌの餌?」

「だまれ、バカ。」

ヤツにしたら俺が想いこめてるものでもその程度の見解。
でも逆に自分がどれだけそのひとつの世界の
見解しかできなかったか気づかされる。

今はまだ変われない。
だけど少しづつ自分の中の何かが変わっていって
楽になれたらお前は笑ってくれるかな。

・・・・ミツバ。


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